ネステナーオプション
便利な使い方
ネステナーのオプションパーツ紹介 / ネステナーのオプションパーツ紹介
2)オプションの使い方3つの視点
2-1. 安全性の向上
2-2. 収納性の向上
2-3. 利便性の向上
3)安全性を高めるオプションパーツの使い方
3-1.連結金具・ベルト
3-2.パレット飛び出し防止クランプ
3-3.パレットマット
3-4.耐震マット
3-5.側面ガード
3-6.側面中柱
3-7.フォークガイド
4)収納性を高めるオプションパーツの使い方
4-1.中間棚
4-2.中間棚クランプ
4-3.トップ
4-4.連結ブリッジ
4-5.正・逆ネステナー連結金具
5)利便性を高めるオプションパーツの使い方
5-1.キャスター
5-2.連結ブリッジ
5-3.ネステナー用スロープ
5-4.荷台ボード
6)まとめ
(1) ネステナーオプションの選び方
ネステナーは単独の機能性だけでなく、使い勝手をサポートしてくれるオプションパーツが豊富にあります。
実際ネステナーのオプションパーツはどのようなものがあるのかよくわからない、もっと知りたいと思っていませんか?ネステナーのオプションパーツについて知っておくことはネステナーを導入するうえで大切です。
この記事ではネステナーのオプションパーツを【安全性】【収納性】【利便性】を向上させる3つの使い方に分類して解説しています。この記事を読めばオプションパーツの役割や実際の在庫管理に何が必要かを検討することができます。また、ネステナーの使い方としてもより効率アップできる方法が分かるようになります。参考にしてみてください。
(2) オプションの使い方3つの視点
2-1) 安全性の向上のオプション
ネステナーは個々を固定せずに使用します。揺れても外れにくい耐震設計はされていますがそれでも配置や載せている荷物の状態によって、段積みされたネステナーの【倒壊防止】や荷物の【落下防止】等の安全性の配慮を行う必要があります。
高く積み上げたり崩れやすい荷物を載せていたり等、状況に合わせたオプションパーツを使い、安全性を高めます。
2-2) 収納性の向上のオプション
ネステナーは収納の量や荷物の大きさなど柔軟に対応して保管ができることが特徴です。オプションパーツを使用することでデッドスペースの活用や収納エリアをさらに広げることが可能です。1台のネステナーに棚の追加やネステナーをつなげることであらたな棚を作り出すこともできます。
オプションパーツの使い方によって収納スペースの可能性を広げ、さらに自由な収納性を高めます。
2-3) 利便性の向上のオプション
ネステナーの多くはパレットに載せた荷物をフォークリフトで移動させて保管することを前提としています。オプションパーツを使用することでパレット以外の荷物への対応やフォークリフトを使用しない移動が可能になります。
オプションパーツの使い方によって荷物の種類や保管方法の改善など、ネステナーの利便性を高めます。
(3) 安全性を高めるオプションパーツの使い方
3-1) 連結金具・ベルト
2台のネステナーの柱またはレールを固定するオプションパーツです。複数のネステナーを連結させることで揺れの軽減や段積みされたネステナーの倒壊を防ぐ効果があります。またフォークリフトがネステナーにぶつかったり、荷下ろしの際の振動でネステナーがズレたりするのを防ぐ効果もあります。
金具式とベルト式があります。金具のほうががっちりと動かなくするためには強力です。ベルトは取り付け箇所のサイズに合わせやすく自由度があります。
3-2) パレット飛び出し防止クランプ
ネステナーの荷台に取り付けてパレットがネステナーの外にはみ出るのを防ぎます。
ネステナーが揺れると載せていたパレットがズレてネステナー外にはみ出てしまいます。揺れが大きくなると反動も大きくなりパレットや荷物の落下につながってしまいます。
パレット飛び出し防止クランプはパレットの揺れを最小限に抑えつつパレットの落下を防いでくれます。
3-3) パレットマット
ネステナーの荷台に敷き、その上にパレットを置くことでパレットの落下を防ぐマットです。
地震や衝撃でネステナーが揺れた際にパレットが動いてしまうと落下事故の危険があります。材質はゴムやウレタンなど滑りにくい素材を使用します。滑りにくく、衝撃を吸収するマットを敷くことでパレットの落下事故を防ぎます。
3-4) 耐震マット
床に敷き、その上にネステナーを載せます。滑り止めと振動を吸収する材質で造られています。
地震が起きると段積みされたネステナーはその揺れと共に、元に戻ろうとする作用で反動的に揺れが大きくなります。荷物の状態やネステナーの耐震構造によっては倒壊の危険があります。耐震マットは揺れの力を適度に吸収して段積みされたネステナーの倒壊を防いでくれます。
3-5) 側面ガード
格子状、網状など側面を覆うガードを取り付け、ネステナーに積まれた荷物の落下を防ぎます。
地震の際に段積みされたネステナーが倒壊しなくても、荷台に乗った荷物は揺れによって荷台から落下したり、荷崩れを起こして落下したりすることがあります。
側面ガードは荷物の落下を防ぎつつパレット本体のズレや落下を防ぐ効果があります。
3-6) 側面中柱
ネステナーの側面中央に縦1本の柱をとりつけ、ネステナーに載せたパレットの落下を防ぎます。
側面ガードよりは簡易的になりますが、荷崩れや重量の少ない荷物の落下防止に効果があります。側面ガードより低コストで取り外しも簡単に行うことができます。
金属製の柱を取り付けるものと、バンド式のものがあります。金属式は頑強である程度重い荷物にも耐えられます。バンド式は付け外しが簡単に行えます。
3-7) フォークガイド
ネステナーを運ぶ際にフォークリフトのフォーク部がズレないようにするガイドです。
ネステナーのフォークリフトが支える部分に取り付けます。
ネステナーをフォークリフトで運んでいる際にフォーク上でネステナーが動いてしまうと、荷物によってはバランスを崩してしまいます。またネステナーがズレた状態では設置や段積みするのは難しく、一度下ろして向きを整える手間も発生します。
フォークガイドはネステナーが衝撃や振動でフォークからズレるのを防いでくれます。
(4) 収納性を高めるオプションパーツの使い方
4-1) 中間棚
ネステナー本体に棚を追加して収納性を高めます。
ネステナーに載せた荷物の高さがネステナーの半分以下だった場合、半分より上はデッドスペースとなり無駄になってしまいます。中間棚はネステナーの中間に棚を追加することでデッドスペースを有効活用し、高さの無い荷物であれば分割するなど収納性を高めます。
4-2) 中間棚クランプ
ネステナー本体にパレットを置ける台を追加して収納性を高めます。
中間棚クランプは4つの支柱に同じ高さに取り付けます。中央に向かった爪がパレットを置く台となります。クランプ式なので簡単で自由な取り付けができます。ネステナーのデッドスペースを有効に活用し収納性を高めます。
4-3) トップ
正ネステナーの上部に取り付ける天井部分となるパーツです。
正ネステナーは上部が抜けた形状をしているので1台に1カ所しか荷台がありません。逆ネステナーと比較すると同じ面積を使っても収納できる荷物の数が少なくなってしまいます。正ネステナー上部に取り付けることで、棚を1つ追加し、正ネステナーと逆ネステナー両方のメリットを持った収納にすることができます。
4-4) 連結ブリッジ
2台のネステナーを橋渡し(ブリッジ)して荷台を増やすことができます。
形状はいろいろですが、板状、網状、ネステナーの荷台と同じ形状などがあります。これらを2台のネステナーにブリッジすることでその部分に荷物を置くスペースを造ることができます。
少ないネステナーで多くの収納スペースを造ることができます。
4-5) 正・逆ネステナー連結金具
正逆ネステナーを連結させて縦に長い荷物も収納できるネステナーを造ることができます。
ネステナーは通常上下の留め具それぞれ凹凸になっているため、逆さまにして組み合わせることはできません。
正・逆ネステナー連結金具はかみ合わない2台のネステナーの間に入れることで連結を可能にするパーツです。
正・逆ネステナーを組み合わせると荷台が縦に長い状態になり、高さのある荷物を収納することができるようになります。
(5) 利便性を高めるオプションパーツの使い方
5-1) キャスター
ネステナー下部にキャスターを取り付けることで、フォーリフトを使わなくても手押しでネステナーを移動させることができます。キャスターの取り付けはネステナーを重ねることも考えて各メーカーいろいろな形があります。
フォークリフトの操作という専門的な技術がなくてもネステナーの移動等、保管管理に携わる人や業務の幅を広げることができます。
5-2) 連結ブリッジ
2台のネステナーを橋渡し(ブリッジ)します。荷台を増やすだけではなく幅の狭いブリッジに人が立つ足場にすることもできます。複数に配列されたネステナーをブリッジの足場でつなげることで人が通れる通路となります。2段目3段目に専用階段を使用して行き来し、荷物を下ろさなくても直接荷物を確認することができます。
ブリッジで複数のネステナーを平面的に固定することで安定性を向上させることもできます。
5-3) ネステナー用スロープ
ネステナーにタイヤやロール状の荷物などを収納する際に転がせるスロープを設置することができます。ネステナーは最下段、平地で使用します。スロープを取り付けて荷物を載せてから、段積みする使用方法が一般的です。
フォークリフトで持ち上げにくく、人力でも重くて大変な円筒形の荷物を載せる際に負担を軽減できます。
5-4) 荷台ボード
ネステナーの荷台にベニヤ、鉄板などのボードを設置します。
ネステナーの荷台は通常鉄の棒で組まれています。パレットを載せた際、荷物の重さは荷台とパレットの接している部分に集中してしまうため、重さの負荷が高い荷物はパレットが傷みやすくなります。また荷台の隙間から落ちてしまう荷物は載せることが難しく、荷崩れしやすい小さな荷物などは段積みした際に落下事故の危険もあります。
荷台に専用ボードを敷くことでパレットのダメージ軽減 荷物、荷台からの落下防止の効果があります。
(6) まとめ
ネステナーは使い手の状況や変化に合わせるのが得意な収納器具です。数や積み方、レイアウトだけではなく、オプションパーツを使うことで【安全性】【収納性】【利便性】に変化をもたらしてくれます。ネステナーの機能のどの部分を強化したいのか、自社の業務でどんなことを 重要としているかによって多様な使い方ができるのはネステナーの魅力です。
希望しているオプションパーツが取引メーカーにない場合でも、特注で受け付けてくれるメーカーもあります。今回の記事をネステナーの機能向上に役立ててください。